テンセグリティ構造から臨床を考える。

今月のターザンが「肩こり・腰痛〜トリガーポイントが効く〜」なんてテーマなんですが、おもしろいことが書いてあります。

これが、テンセグリティ構造というやつです。

テンセグリティ構造は張力(tension)によって物体を統合(integrity)して均衡を保っている作りだそうな。

もともとは建築から生まれた考えで、従来の組積造や架構式構造と比較した際には少ない資材で大きな空間を手に入れることができる。

また、この構造で作られた。テントは非常に風などの外力に強いそうです。

実は生体は、骨格という動く不安定な骨組みを膜による張力で統合するテンセグリティ構造!!

さらに、細胞レベルでもこのテンセグリティ構造になっているとのこと、細胞自体を平面に置くと細胞が平たく潰れてしまうのに対して、

ゴムのような柔らかな表面に置かれると周りを引っ張りあげながら球状になるそうです。

人体の60%は水分で出来ている。つまり細胞自身も大きなスペースの中で軟部組織のプールに浮かぶテンセグリティ構造。

つまり生体は何重にも重なったテンセグリティ構造なのではという考え方。

ただし、この構造体の問題点として

1.大変位を生じる。

2.自己釣り合い応力分布が複雑であり、張力分布の把握とその制御が難しい

とのこと。1はちょっとしたことでペターン、クシャーンってなるよってことで理解しました。

さて、2なんですが、これをバイニーの概念と合わせると強烈です。

資料の中では2は 「だから、この構造体は作るの難しい」に帰結するのですが、

人体は違います。

膜という最強の感覚器が常に働いて調節しているわけです。

つまり、人体は常に外力に強く大容量の構造体を実に巧みに調整している。

しかし、その構造体はおそらく一定以上の外力や内因する調節機構(脳脊髄や内臓)の破綻によって、

大きく変位してしまう。一つの狂いは全体の狂いになってしまう。

 
クライアントも足首捻挫でも仙腸関節に痛みを訴えたり、頸部に痛みを訴えたりしますが、こういう構造体だからかもしれません。
 
面白いですね。