胸腔圧と循環

胸腔内圧は基本的に陰圧です。

 

外肋間筋と横隔膜による胸郭拡張による陰圧が強くなり、-6~-7㎝H2Oとなるのが、吸息です。

 

肺自身は弾性を持つ弾性による陰圧の減弱で呼息となります。

 

また、胸郭内圧の陰圧は大静脈の還流に非常に重要なようです。

 

この呼吸によるリズムある胸腔内圧の変化は静脈還流を助けて心拍出量を維持しています。

 

例えば、この胸腔内圧が高まってしまうことで起こるのがバルサルバ効果というものです。

 

結果として、徐脈を起こすのは国家試験で学んだかと思います。

 

いきみやりきみを伴う運動や息こらえによって、横隔膜が持ち上がり胸腔内圧が高くなり、

大動脈圧を上昇させるとともに静脈還流を減少させるため、心拍出量の低下が発生します。

 

これによって、血圧の低下が起こり、頻脈となります。

 

頸動脈洞はこの情報を迷走神経・舌咽神経を介して延髄の孤束核に伝えます。

 

この血圧低下の情報は昇圧反応を起こし、血圧上昇が起こります。

 

ここで、いきみや息こらえを止めると静脈還流が一気に増加するために、

一時的に強い血圧上昇と徐脈が発生します。これをバルサルバ試験と言います。

 

循環による栄養と酸素の供給によって人間の体は動作を発生させています。

 

この循環の制限が発生した場合にはどのような現象がおこるでしょうか?

 

 

 

筋はミトコンドリア活性が行えなくなるので、ATPが枯渇します。

この中で、行えなくなるのは筋の弛緩です。筋は収縮ではなく、弛緩においてATPを消費します。

 

なので、虚血筋は筋緊張が上がったような印象を受けます。硬さを感じるわけです。

 

この状態は循環の改善をもって即座に解決します。

 

そうした場合に循環の大元である胸郭というパーツにはとても可能性があると思います。

 

胸郭構造が硬度が高く、胸腔内圧が常に高まっているとしたら?

 

頸動脈洞に常に圧が加わるような状況としたら?

 

そういった状況がたくさんのクライアントさんで起こっているとしたら、

 

ほんの少しの知識でそれを変えられる可能性があるとすれば?

 

評価すべきパーツの一つであることは明白ですね。