腓骨 機能

腓骨と言いますと、学生のときに「腓骨はいらない骨です。」

 

とおじいさんのDrがおっしゃっていたのが印象にあり、あぁ~そうなんだ、いらないんだ。

 

っと思っていましたが、最近はこの腓骨が物凄い仕事をしていて、足と膝のトラブルに関与が強いと感じています。

 

まず、腓骨は大腿骨からの直接の荷重はないとされています。

 

ですが、歩行や移動の中で腓骨は衝撃緩衝系として仕事をすることになります。

 

下腿骨間膜を介して脛骨と腓骨は強固に連結されています。下腿骨間膜は荷重によって緊張します。

 

遠位脛腓関節では、荷重された上で足部の背屈が発生することで脛骨と腓骨は適切に距骨を締め付けながら背屈が発生します。背屈の際には腓骨は外側に動き、上昇します。この動きが制限された場合には背屈制限となります。

 

前距腓靭帯は良く捻挫などで損傷する場所ですが、臨床的にもここの弛緩性によって足関節の不安定を伴う人が多いです。足関節の緩さは距骨の過剰回内となる場合が多く、歩行の蹴りだしを制限させます。推進力を低下させてしまうわけですね。この際、腓骨は後方に偏移していることが特徴です。当然ですが、距骨のニュートラルポジションは取りにくくなります。

 

脛腓関節では加えて、足関節のねじるような動きや脛骨の剪断するような動きの緩衝をしています。

 

なので、変形性膝関節症の接地期から発生する外側スラストにはもろに対応していきます。

 

膝のアライメント不良においてはほとんどが腓骨のモビリティの低下が観察されます。

 

ここの問題は前脛骨動脈や腓骨動脈の制限となり、加えて、筋の付着としては長腓骨筋と後脛骨筋という足部のインナーマッスルともいえる筋があります。

 

腓骨の問題はこれらの機能に影響を与える可能性があり、膝と足部機能の重要な評価項目になりそうです。