頸椎の可動域制限に対して

臨床的に頸部の可動域制限や第一肋骨周辺の痛みに関しては取り扱うことが多いと思います。

 

しかしながら、この部位の痛みに関して難しいと思うセラピストが多いのではないかと思います。

 

頸部の回旋を評価した際には回旋可動域が右側20度 左側50度 側屈 右側30度 左側15度でしたら、どこの関節の評価しますでしょうか?そして、頸部の側屈に関しては左側に動かした際には痛みの訴えがある場合にどこを標的に介入しますでしょうか?

 

環椎後頭関節(OA関節)かな?と思ったかたは中々の勉強家です。頸部の回旋の半分はOA関節で担保されているからです。ですが、この側屈の制限を持つ場合には環椎後頭関節のアプローチは可動域制限は改善するものの痛みの変化が得られないことが非常に多いです。

 

こういった症例の場合に評価してほしいのが上位(Rib1-3)と上位胸椎です。

 

肋骨の制限によって、脊柱の回旋と側屈は制限されます。

上位肋骨は脊柱と連結が強く、肋横突関節の影響が強いので、特に回旋と側屈の制限が入りやすいです。

 

頸椎自身は側屈の可動域が15度しかなく、頸椎の側屈動作の動きの基盤は胸椎の側屈30度に支えられている動きになります。

 

そして、そこでの動きが制限されている場合には頸胸移行部に大きな段差を伴った頸椎の前方偏移があることも多いです。

 

上記の例で言えば問題は左第一肋骨の後方偏位が問題で制限になっており、その偏位の解消をもって頸部可動域と痛みの改善が得られました。

 

上位肋骨は硬さがわかりにくいですが、評価が必要である部位ですね。