肩甲上腕関節の外旋制限

臨床上、拘縮肩や肩関節周囲炎は肩甲上腕関節の可動域制限が問題となります。

 

炎症期を過ぎてくれば少しづつ可動域制限を解消するようになるかと思いますが、

 

その中でもやはり大事になるので肩甲上腕関節です。

 

肩関節の問題は多くは

1.肩甲上腕関節の問題 2.鎖骨の問題(胸鎖・肩鎖関節) 3.胸郭の問題 4.神経滑走性の問題

に分類されるかと思います。

 

1の肩甲上腕関節の問題は特に腱板疎部と言われる。

烏口突起の外側で棘上筋腱と肩甲下筋腱との間隙での問題を伴う事が多いです。

 

この部位は損傷されやすく炎症が波及しやすい部位で、癒着や瘢痕化しやすい部位です。

 

その中でさらに詳細に見ていくと、

 

烏口上腕靭帯の制限や滑液の流動障害や第二肩関節の狭小化が主にあります。

 

烏口上腕靭帯の制限があれば、1St外旋と内転の制限が散見されます。

肩関節包滑液の流動障害であれば、肩甲上腕関節の関節裂隙の狭小化と1St外旋制限が発生します。

第二肩関節の狭小化は屈曲時の肩峰と上腕骨頭のインピンジメントが強く感じられます。

 

今まで、肩甲上腕関節の問題は肩を動かして!と思っていましたが最近はもう一つ気にしていることがあります。

 

肋骨全体の上部偏位です。これは、胸郭が吸気位、呼気位どちらでも発生します。

 

但し、上部胸郭(特に肋骨1.2の問題)の柔性の低下は 必ず発生しています。

 

印象としては、肩甲骨が上腕骨を上に押し上げるような力が入っているような感覚があることです。

これが、肩甲上腕関節外旋の問題となります。

 

これはコアが効きにくいことから肋骨が上方への偏位をすることも考えられるのでコアをとりあえずオンの状態にするだけでも変わります。

 

いかにコアがきっちり立ち上がった状態を維持できるか。ここは各セラピストの腕の見せ所かもしれません。