角運動量保存則について

そこの可動域が10度変わることになんの意味があるんですか?

 

実習や新人時代にいじわる先輩やいじわるバイザーに言われた事がある言葉の一つじゃないだろうか。

 

結果からいうと、めちゃくちゃ意味がある。

 

これを説明するのに必要なのが、角運動量だ。

 

そもそも角運動とは回転運動であり角運動量とは慣性モーメント(I)と角速度(W)の積となる。

 

慣性モーメントは回転する物体の質量(m)と回転半径(r)の2乗の積で求めることができる。I=mr2

 

したがって、角運動量(L)=慣性モーメント(I) × 角速度(w)という公式になる。

 

質量が大きいほど、回転半径が大きいほど、角速度が速いほど、角運動量は増大することになる。

 

人間の関節の運動は突き詰めれば、すべて回転運動なのですべてがこの法則に則っている。

 

 

つまり、曲がらない膝は、動かし始めるにも余計に力がいるし、それの運動を止めるにも力がいる。

 

非常にエネルギーロスが大きい。

 

加えて、この大きなエネルギーの力はコントロールしにくいことから正常な関節包内運動を逸脱してしまいやすい。

 

このことは関節不安定を引き起こす要因にもなる。

本来膝の可動域制限であったものが、股関節の問題になっていく理由になる。

 

このことが小さな足部の関節や脛腓関節でも必要になる。

そして、この回転運動はどこかで相殺する力が必要になる。

これが、胸郭や脊柱の動きになるので、ここの動きが少なくても運動は粗大になってしまう。

 

運動を考えるとやっぱり、どうしても、硬い関節というのは問題になりやすいと思ってしまう。

バイオメカニクスの概念がないと判断できない。バイメカは偉大だ。