肘関節の評価と治療 part2

肘関節の評価に関しても2回目になります。

 

1回目は橈骨頭の動きを中心に記載しました。よろしければご参照ください。

 

今回は肘と尺骨神経の関係についてです。

 

肘の問題を臨床的に見るとすると、野球肘やテニス肘の問題。

 

病院や施設であればリウマチや中枢疾患の後遺症で肘関節に対してアプローチすることが多いかと思います。

 

さて、肘関節の評価をする上で重要になるのが橈骨頭の前方偏移であるわけです。

 

正常な肘関節であっても、回内に合わせて2mm前方に橈骨頭は移動します。

 

橈骨頭には上腕二頭筋が停止するために、運搬動作や上肢挙上による動作が多い方では橈骨頭の問題は非常に多いです。

 

さて、この橈骨頭が前方偏位すると多くの場合は肘外反位となることが多いようです。

肘関節は屈曲に合わせて、内反。伸展に合わせて、外反を伴います。

 

なので、肘外反が強くなってくると腕尺関節の適合性が低下して肘関節回外での肘伸展の可動域制限が発生してきます。

 

この際に同時に発生するのが尺骨神経の緊張です。

肘における尺骨神経は肘部管もあり、肘外反アライメントによってテンションが発生します。

野球肘に関しても尺骨神経の問題が合併するとスポーツ復帰が難しいということです。

 

実は、この神経にテンションがかかっている場合は上腕遠位に張り出した尺骨神経が簡単に触診ができます。

 

このテンションを見て、末梢の問題か中枢の問題かを評価していきます。

もちろん、その前に肘の可動域制限を改善してからですが。

 

今年一番で寝たきりの方の拘縮を治療しましたが、上位肋骨、頸椎、手根骨、肘という順番で可動域を確保したら上肢可動域がとても良く改善されたので、やはり、中枢と末梢の関係を見つつ可動域を作ってあげるのは大切だなと思いました。

 

それにしても、寝たきりの方の可動域は時間が必要ですね。やはり筋量の低下は可動域制限の要因になっていることを感じます。

 

今年もよろしくお願いいたします。それでは