外側大腿皮神経

大腿概則部の筋膜張筋に痛みを出す患者さんが良くいると思います。

 

こういう方に対して、どのように考えますでしょうか?

 

筋緊張による痛みでしょうか?

 

だいたいそのような方は腰痛屈曲位にしているもんだから、あー骨盤アライメントが崩れて中殿筋が効きにくくなっていると判断されるわけです。

 

しかしながら、これはおそらく外側大腿皮神経の問題であることが多いです。

 

外側大腿皮神経はL2.L3から始まり、腸骨筋の表面を外側下方に向かって走り、上前腸骨棘のすぐ内方で、鼡径靭帯の後方を通り大腿に達する。

 

神経支配は大腿の前外側面の皮膚に分布する。

 

痛みの訴え方としては、安静時も続く、じわじわとしたような痛みです。

 

ここに大腿動脈の圧迫も加わり、動かしていないと足がだるくてたまらないという方もいます。

 

多くの場合に、腸腰筋のスパズムを引き起こしています。筋の滑走性の低下も起こっています。

 

さて、腸骨筋と大腰筋に把持されたようになったこの神経は腰椎の伸展に伴って、伸長ストレスを受けます。

 

歩くときの股関節の伸展や体幹の伸展制限となるわけです。

 

さて、腸骨筋と大腰筋の筋スパズムの原因はと・・・

 

これに関しては骨盤帯の不安定になります。

 

例えば、股関節の臼蓋の求心性が低く、骨頭の外側偏位がある場合、骨盤は前傾したがります。

 

これは臼蓋をかぶせることによる股関節の安定性の確保を狙う動きです。

 

さて、その際に腰椎が前弯を作れなかったら如何なものでしょうか?

例えば、腰椎の平坦化があり、関節が硬い場合です。仙骨は腰椎に従うので仙骨はカウンターニューテーション(後傾)となります。

 

このときに腸骨は前傾、仙骨後傾という力が加わってきます。この互い違いの力に対して、腸腰筋や梨状筋は緊張を高めてくることが多いですね。

 

そうすると、鼡径靭帯も硬さを増して、その空間の中の組織の行き来を阻害してくるわけですが。。。

 

いずれにせよ、アライメントと硬さを見て、判断することにはなります。

 

筋が筋だけの問題で安静時の痛みを出すことはほとんどないと最近は感じています。ご参考までに