潜在学習と顕在学習 その2~神経メカニズム

今回は、先日お話しした「潜在学習」と「顕在学習」の神経メカニズムについて、少しお話ししたいと思います。

※各学習方法の違いについては、1/5の「潜在学習と顕在学習」をご参照頂ければと思います。

 

 

潜在学習は、意識にのぼらない深部感覚情報である内的フィードバックを小脳が受け取り、運動実行系として機能し、歩行などの無意識的な運動スキルの習得(手続き学習)に関与する。

 

顕在学習は、外在的フィードバックにより与えられた顕在知識をもとに、前頭前野でプログラミングされた運動が前補足運動野において時間的統合あるいは分節化され、運動順序のテンプレートが補足運動野において統合される。

 

とあります。。。

つまり、潜在学習では小脳が、顕在学習では大脳皮質が、機能的役割を果たしていると言えます。

 

 

そうすると、それぞれの学習方法の有効性も自ずと見えてきます。

すなわち、目的とする運動課題がどこで処理される(してほしい)ものなのか、を判断する必要があります。

 

例えば、「歩行練習」をするとしたときは、どちらの学習方法がより実用的な歩行の獲得を目指せるでしょうか。

一般的には、わたしたち人間は頭(大脳皮質)で考えて歩いてはいないと思います。

そのため、潜在学習のほうが有効といえるかもしれませんが、これに関してはケースバイケースで様々な意見があるかもしれません。

※よく知られているのは、運動学習の初期には外的フィードバックを多めに、運動学習が進んできたら外的フィードバックを減らしていく、といった手法が一般的かもしれません。

 

まさにその通りなのですが、これだけ覚えておいてほしいこととして、必ずしもどちらかが適応である、とはいえず、

どちらの学習方法にも得手不得手がある、ということです。

↑※それぞれの学習方法の違いを参照してください。

 

かくいうわたしも、ついつい口うるさく(外的フィードバックを多めに)してしまう傾向があるのですが、、、

そのことを念頭に、目の前のクライアントさん(患者さん・利用者さん)に関わるだけで、いつもと少し違う反応がみられるかもしれません。

 

蛇足になりましたが、以上で「潜在学習と顕在学習」については終了となります。

また何かありましたら、コメント頂けるとありがたいです。