肩関節包・関節唇

肩関節の問題に関して、腱板筋の筋出力低下が原因というと学生さんでもなるほどとなる知識でしょう。

 

しかし、そのインナーマッスルというのがどのような筋出力が発生しているかを知ると本当に始まりは腱板筋に筋力低下なのか?と思います。

 

実は、原因と言われている。腱板筋も結果と言えます。

 

サル肩関節包の神経終末を組織学的に検索すると、関節包には形態学的に自由神経終末・パチニ型神経終末・ルフィニ型神経終末が存在し、自由神経終末は関節包に広く分布しているが、パチニ型神経終末・ルフィニ型神経終末は特に関節包と関節唇との移行部に多く存在し、関節自体には自由神経終末のみしか存在しない。

 

パチニとルフィニ小体は触圧覚の受容器でした。

 

この神経終末が刺激されることで、インナーマッスルなどによる無意識な運動調節、関節包内運動のコントロールが行われることになります。

 

肩において、これが何を意味するかといいますと、骨頭が関節窩に対して、圧が入っているときは肩関節は適切な筋出力と靭帯バランスを保持します。

 

これが、脱臼するように関節窩から関節唇に骨頭の圧が入った際に、腱板筋あるいは表在筋が収縮して関節を保持するような反応が発生することになります。肩以外も同様の機序かとは思いますが。

 

臨床的に、肩関節包のインバランスは多いです。

 

腱板筋は結果なんじゃないかという事です。もちろん結果にも問題があれば腱板筋のアプローチは必要です。

 

そうなると肩関節包の問題は肩甲上腕関節の問題かと思います。

 

よくあるのは、肩甲骨に対して、上腕骨が前上方にある場合です。

 

さて、このときに肩甲骨はどのようになっているかご存知でしょうか。

 

肩関節は肩甲骨のアライメントによってテンションがかなり変化します。

 

肩甲上腕リズムなるほど。こりゃ大事となるわけです。なぜなら、肩甲骨のアライメントが自由でないと肩関節に無理が行くわけですから、肩甲骨は胸郭の形状に動きを左右されます。

 

最近は肩関節も結果で本当の問題は胸郭ではないかなと感じています。

 

肩の問題のある患者さんは胸郭固いです。評価してみてください。