股関節の屈曲可動域制限

股関節の屈曲可動域制限は臨床でも良く話題に上がるテーマです。

 

さて、屈曲可動域制限があるときにはどのように思考するのでしょうか?

 

1 梨状筋などの外旋筋群の筋トーンが高い。

 

これが上がるというのは股関節の骨頭の求心性が保てない事や骨盤底で上殿動脈が閉塞され、筋が弛緩不全状態に陥っているかもと考えるわけです。

 

2 腸腰筋がスパズムを起こして、骨頭が前方偏移しているのではないか。

 

骨頭が前方に偏移するという事は屈曲に伴う、骨頭の後方の転がりが発生せず(腸腰筋が筋トーンが高い事で上前方へのベクトルが入っているのも考慮が必要)に股関節がインピンジメントを起こす。

 

3 器質的に臼蓋が浅く、骨頭が後方に滑り込まない

 

この問題がある場合には、股関節の外内旋の制限が伴いやすい。これは上記の問題も当然あるが、外旋に関しては骨頭が抜けてくるような包内運動が発生してくる。

 

さて、ここまでが股関節による股関節の制限である。

 

当然、骨盤のアライメントによっても股関節の制限となる。それは

 

1 骨盤の前傾が強い

 

立位と座位でアライメントの変化がないようであれば、これは、腰椎の可動性の問題です。加えて、立位で急に前傾すれば股関節の安定性の問題になります。余談ではありますが、骨盤アライメントが悪い場合は腰椎も見ますし、逆に腰椎が悪い場合も代償性であれば骨盤の問題も伴います。

 

2 骨盤後傾が強い

 

骨盤の後傾の問題は多くの場合、腹膜の制限と関係します。多くは女性に多い問題です。

もちろん筋力低下によって、骨盤後傾になることもあるのでその点も加味して評価したいものです。

後傾の場合は股関節屈曲可動域が大きくなる場合もありますが、腸腰筋の疑似臼蓋作用が強くなり制限となることも多いです。

 

3 骨盤の回旋が入っている

 

このパターンは仙骨が傾いているのがわかり、片側は前傾、対側は後傾になっていることがあります。

どちらも屈曲の制限になることがありますが左右差があり、筋バランスも左右で異なります。

内転筋と外転筋のトーンが左右で異なっており、股関節の開排が左右で違う場合は疑ってみてください。

 

 

実は股関節の屈曲でもかなり多くのパターンがあり、その原因を探すと実は足部であったとか下部肋骨であったということも多くあります。

 

だから、股関節屈曲制限に対して、股関節屈曲の可動域は非常に効率が悪いといっていいでしょう。

それでも、技術を磨いたり評価を勉強するのは時間外ですから。

可動域訓練をなんとなくやる日々から脱却するには、

仕事と人が好きになれるのか?そこの余裕があるのか?という所なんでしょうか?

 

そうなると、自分にとって、仕事とは?好きとは?という所を考えないといけません。

 

また、暇があるときに読んでください。今日もありがとうございました。