人体

桜が咲き始め「春がきたなー。なんだかウキウキするなー。」と感じているコリハスタッフの林です。

 

3月21日、一足先に桜が咲いた東京都上野の国立科学博物館で開催されている「特別展 人体ー神秘への挑戦ー」を観てきました。あいにくの雨でしたが、子どもから大人まで多くの人が足を運んでおり、自分の体について関心が高いということを改めて感じました。

この特別展はNHKで放送されているテレビ番組「NHKスペシャル 人体」と連動した企画で、人体研究の歴史から人体に関する新たな知見を学ぶことができます。

 

理学療法士である私は、解剖学・生理学・運動学など人体に関する勉強と日々向き合っているわけですが、現代の解剖学へと続く人体研究の大きな分岐点となったのは、画家であるレオナルド・ダ・ヴィンチが「絵を描くために人体の中を見てみたい」という好奇心から始まったようです。

 

「絵を描くため」から始まった解剖が「人体のしくみを知りたい」へ変化し、現代に続くのですから人間の探求心とはすごいものです。

 

さて、今回の特別展では「メッセージ物質」が注目されています。

 

一昔前までは、人体は脳が全身をコントロールしていると思われていました。

しかし、21世紀以降研究が進むなかで、私たちの体の中では臓器や細胞がコミュニケーションし、脳を介さずに直接【おしゃべり】していると考えられるようになってきています。

 

例えば、筋肉に存在する「IL‐6」と呼ばれるメッセージ物質。

運動すると筋肉の細胞から放出される物質(たんぱく質)で、病原菌やウィルスなどを攻撃する免疫細胞の働きを活発にすると考えられています。逆に、過剰に活性化した免疫細胞の暴走を抑える働きもあります。

(まだ、研究段階であり、状況によって働き方が変わるという報告が多数あるようです。)

 

メタボの人の体内では、脂肪細胞から免疫の暴走を引き起こすメッセージ物質が誤って大量放出されている可能性があり、その暴走した免疫細胞に対し「IL-6」が「戦うのはやめて」とメッセージを伝えて暴走を抑えると考えられているようです。

 

他にもたくさんのメッセージ物質がありました。

 

子宮にいる胎児からも母親に向けてメッセージ物質を出して、栄養を多くもらい成長していくと考えられています。

 

ほんと、私たちの体ってすごいですよね。

 

すごいからこそ、自分の体について学んで考えることは大切なんだと思います。

 

新年度もよろしくお願いします。

 

コリハスタッフ 林 智香