二足歩行の始まり

 

二足歩行の始まりについて考えてみる。ある雑誌に書いてあった内容はこうだ。

 

二足歩行は四足歩行をしていた後脚が変化した足の発達によるもの。

上肢はフリーになり、運搬などに手を使えたり、脊柱の上に頭部を載せることで脳の容量を増やすことに成功した。

下肢は上体を支えるために大きく変化。類人猿になり短いアキレス腱が長く進化し、効率よくバネのような働きができるようになった。

鋭い牙も爪もないため、他の野生動物に比べると攻撃力は弱く動物としてはか弱いイメージを持ちがちだが、2016年の段階で73億人近くの人類が地球上に広く分布・生息できているのも、二足歩行から始まった進化によるものだと考えられる。

 

二足歩行の始まりはいつか。

 

なぜ?生き残れたのか。

 

 

最新科学で解明されている「二足歩行の始まり」は440万年前に遡る。

 

私たちの祖先である「アルディピテクス・ラミダス」

二足歩行であったとされている最古の人類だ。

 

アフリカのエチオピアで発見された化石から推測される身体的特徴は

 

身長およそ120㎝、頭は小さく、手足が長い

足は物が掴めるサルのような形をしていたそうだ。

 

この特徴から木の上で暮らしていたことが分かる。

 

骨盤はサルとは異なっており

チンパンジーは縦長

ラミダスは横長で、立っている時に内臓を支えられる構造をしている。

ラミダスの骨盤は現代人とよく似ており、二足歩行をしていたと考えられている。

 

このことから、二足歩行の始まりは「草原ではなく森から始まったのでは」と言われている。

 

 

では、なぜ四足歩行が有利とされる森の中で生き残ることができたのか。

 

ラミダスの化石が発見された場所は

地下のマントルの上昇によって、アフリカを引き裂くように山脈が出現した場所と考えられている。

(マントル=惑星や衛星などの内部構造のこと。核の外側にある層)

 

山脈により日陰が生じ、木々がまばらな場所が増え、森が縮小。 

結果、食べ物が減った。

しかし、二足歩行が可能なラミダスにとっては有利であった。

遠くから餌を運ぶことが出来たからだ。 

 

木登りが得意なサルたちを逆転し生存競争に勝ち

森の中で始めた二足歩行が、たまたま地殻変動により有利になり生き残ったそうだ。

 

もう一つ、生き残った理由がある。

それは「家族」だ。

 

チンパンジーのオスの犬歯は大きく、メスを巡って争う武器であったのに対し

ラミダスのオスの犬歯は小さいことから

オス同士がメスを巡って争わなかったと考えられている。

 

これは、特定のオスとメスがつがいになり「一夫一妻制」だったと言えるそうだ。

 

これも生き残るため

危機的な状況を乗り切るため

 

オス同士が争わずメスの子育てを助けたのだ。

 

 

 

この後、人類はさらに進化をとげ

 

仲間をつくり 武器(道具)を持ち

肉を食べたことで 脳が大きく成長し心が生まれ

好奇心でいろいろな食糧を探し食べ 絶滅の危機を乗り越えてきた。

 

そして、今の私たちホモ・サピエンスが存在する。

 

私たちが祖先から引き継いできた二足歩行は

たまたま起きた地殻変動とその環境が二足歩行のラミダスにとって有利だったという

幸運と偶然から始まり

 

家族や仲間とともに生き残ってきた結果だ。

 

 

 

 

今や、地球上に70億人以上存在するヒトは

 

ヒト同士で争うことが多いが 元の祖先は同じ仲間なのだから

 

優しさや思いやりをもって生きていきたいところ。

 

 

コリハスタッフ 林 智香