こんにちは、コリハスタッフ山本です。
先日、天気のいい日にお休みだったため近くの河原へ散歩に行きました。
私の住む長野県伊那市には三峰川という一級河川があります。かつては堤防にさくらが満開に咲き誇る市民の憩いの場だったそうです。
しかし総合開発によってダムが建設され、堤防の強化とともにこのさくらたちはすべて切られてしまったのです。
そのことを学習した私たちの先輩が「桜並木を復活させたい!」との願いを持ち、毎年数本のさくらを堤防に植樹する活動が始まりました。
私たちの学年では、その活動が今後も途切れることなく続いてほしいとの願いを込め、この看板を作成しました。
彫刻刀で一文字一文字丁寧に削り、炭入れをする。小学生がやるって結構大変だったんですよ。
その想いが受け継がれ、約20年たった今はこんな素敵な桜並木となりました。まだ小さな樹もありますが、これから成長してもっと多くの花をつけると思うと楽しみです。
後ろに空と山しか映ってないじゃないかって?そうです、めっちゃ田舎なんです。笑
でも空気がきれいでとっても良い所ですよ。夏にはうちの庭から天の川が見えるくらい。。。
それはいいとして、こうやって活動を継続してきたからこそ今の素敵な景色が見られるんだなあと思ったら、自分は何か継続していることってあるのかなあとふと思ったんです。
一つありました!!
うつ伏せゆらゆらです。
BiNIのセミナーでこれを聞いてから本を読み、だまされたと思って続けてみろといわれたのでとりあえずやってみました。
そしたらだんだん身体が良くなってきたんです。柔らかくなるというか軽くなるというか。身体だけでなく心も軽くなるのを感じる気がしました。
それまで腰痛や膝痛があり仕事もままならずイライラすることが多かった私ですが、これを始めてから痛みが減るとともに気持に余裕が持てるようになりました。
「心と身体はつながっている」まさにその通りだと思いました。
どこか調子が悪いと感じている方は是非お試しください!
ただただ揺れるだけです。座位でも立位でも、背臥位でも伏臥位でも構いません。
方法は簡単ですが、脳神経科学に基づき開発された脳幹に刺激を与える画期的なエクササイズです。
一日数分でいいんです、続けてみてください。絶対よくなります。
コリハスタッフ、BiNIリハビリセンター諏訪の小口です。
昨日、私が住んでいる町(下諏訪町)でパレードがありました。しかも住んでるところの超近所で。
なんのパレードかと言うと、平昌オリンピックで金メダルを獲った高木菜那選手のです。
(先日は隣町で小平奈緒選手が地元でパレードしてました。なんかすごくないすか?笑)
彼女が所属している日本電産サンキョーという会社が下諏訪町にあるのでそのためです。
当然、行きませんでした。笑
その日に限ってすごい寒かったし、朝なんて雪がちらついてたし、そもそもファンでもないし、パレードのせいで通行止めで行きたい場所まで辿り着けないし・・・
はい、それはいいとして、オリンピック見てて思いました。スピードスケートの選手は大腿筋群の発達が尋常じゃないですよね。
大腿には「二関節筋」が多く存在します。
大腿四頭筋とハムストリングス、大腿を形作るこの筋群はまさに「二関節筋」ですよね。
二関節筋の機能的な役割は「床反力の方向を調整する」ことです。
これ、言い換えると重心をどこに持って行くかを二関節筋がやっている、と言うことになります。
もっといえば、動く方向を決めているのが二関節筋です。
臨床では、二関節筋が優位に活動してしまう症例が多いです。だから二関節筋が悪い的な考察になることが多くないですか?
もちろんそうなっていると問題ですが、二関節筋はどこに動くのか決めているので、無いと困ります。
大腿では、大腿四頭筋は床反力を後方へ向かわせ、ハムストリングスは前方へ向かうよう調整します。
画像はネットから拝借しました。
e3というのが大腿四頭筋で、そこが働くとFe3というベクトルが出ます。
床反力はその反対に立ち上がるので身体を後方に向かわせるわけです。
f3はハムストリングスですので、活動することでFf3のベクトルが立ち上がります。
そうなると身体を前方に進ませる床反力が得られるわけです。
なので、よくやる(?)大腿四頭筋トレーニングは、本当に必要か、もっと言うとやっていいのか、考える必要があります。
私は他の理由を考えても、あれこそ完全な悪だと思っています。
二関節筋についての機能は書籍「二関節筋」が分かりやすくて面白いですよ。
多分書いてあったと思うんですよね〜、8年くらい前に読んだので記憶があれですが。笑
ではまた!
コリハスタッフ・BiNIリハビリセンター諏訪 小口 和弘
桜が咲き始め「春がきたなー。なんだかウキウキするなー。」と感じているコリハスタッフの林です。
3月21日、一足先に桜が咲いた東京都上野の国立科学博物館で開催されている「特別展 人体ー神秘への挑戦ー」を観てきました。あいにくの雨でしたが、子どもから大人まで多くの人が足を運んでおり、自分の体について関心が高いということを改めて感じました。
この特別展はNHKで放送されているテレビ番組「NHKスペシャル 人体」と連動した企画で、人体研究の歴史から人体に関する新たな知見を学ぶことができます。
理学療法士である私は、解剖学・生理学・運動学など人体に関する勉強と日々向き合っているわけですが、現代の解剖学へと続く人体研究の大きな分岐点となったのは、画家であるレオナルド・ダ・ヴィンチが「絵を描くために人体の中を見てみたい」という好奇心から始まったようです。
「絵を描くため」から始まった解剖が「人体のしくみを知りたい」へ変化し、現代に続くのですから人間の探求心とはすごいものです。
さて、今回の特別展では「メッセージ物質」が注目されています。
一昔前までは、人体は脳が全身をコントロールしていると思われていました。
しかし、21世紀以降研究が進むなかで、私たちの体の中では臓器や細胞がコミュニケーションし、脳を介さずに直接【おしゃべり】していると考えられるようになってきています。
例えば、筋肉に存在する「IL‐6」と呼ばれるメッセージ物質。
運動すると筋肉の細胞から放出される物質(たんぱく質)で、病原菌やウィルスなどを攻撃する免疫細胞の働きを活発にすると考えられています。逆に、過剰に活性化した免疫細胞の暴走を抑える働きもあります。
(まだ、研究段階であり、状況によって働き方が変わるという報告が多数あるようです。)
メタボの人の体内では、脂肪細胞から免疫の暴走を引き起こすメッセージ物質が誤って大量放出されている可能性があり、その暴走した免疫細胞に対し「IL-6」が「戦うのはやめて」とメッセージを伝えて暴走を抑えると考えられているようです。
他にもたくさんのメッセージ物質がありました。
子宮にいる胎児からも母親に向けてメッセージ物質を出して、栄養を多くもらい成長していくと考えられています。
ほんと、私たちの体ってすごいですよね。
すごいからこそ、自分の体について学んで考えることは大切なんだと思います。
新年度もよろしくお願いします。
コリハスタッフ 林 智香
こんにちは、コリハスタッフの山本です。
今年からスタッフの仲間入りをさせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
ということで、初めてブログを書きます!
皆様の臨床の役に立つ情報や、ほっと一息できるような話を発信していければと思っています!!
先日、BiNIのセミナーに参加してきました。内容は題名の通り「相同性」についてです。
私はBiNIに出会うまで相同性という言葉もよく知りませんでした。
(養成校で教えてくれたのかもしれませんが私は覚えていません。。笑)
今回聞いた内容としては、個体発生学に基づく相同性についてです。
受精卵から細胞分裂を繰り返し、およそ60兆個もの細胞に増えて出来上がっている私たちの体ですが、
その過程で同じところから端を発していたり、構造的に類似しているところに対し相同があるといったりします。
体の部位としては全く違うところでも、関係性があることによってその部位にアプローチすることでそこに相同する他の部位にも変化を生じさせることができます。
たとえば右手と右足、左手と左足には相同性があり、特に手根骨と足根骨の相同性は臨床上有用と考えられます。
手の舟状骨と足の舟状骨には相同があり、手の舟状骨に介入することで足の舟状骨周囲の結合組織に変化をもたらすことができます。
同様に、手の月状骨と足の距骨にも相同があり手の月状骨に介入することで足の距骨周囲の結合組織に変化をもたらすことができます。
つまり、足の距舟関節の運動性低下に対し、手の月舟関節に介入することで改善が見込めるということになります。
またその逆もあります。
そのため、ギブス固定していて患部に触れることができない場合や、痛みが強く直接介入ができない場合などにこの考えを用いることで間接的に介入することが可能となります。
点滴の刺入部をふと動かしてしまい、滴下が悪くなって看護師さんに嫌な顔をされた経験はありませんか?
急性期あるあるだと思うのですが。笑
そんなときにも使えます!!
直接的に介入できる場合でも、なかなかその関節周囲の結合組織が緩まずアライメントに変化が出ないような時、
それに相同する場所に介入することでまた違った変化が得られるかもしれません。
このセミナーを受講してからさっそく患者様に適応してみたところ、結構変化が出ます!!!
また一つ臨床の引き出しが増えて楽しかったセミナー参加でした。
あっ!!手根骨と足根骨はすべての骨に相同性があり、他にも相同する部分やそれに近しい部分などもあります。
詳しく知りたい方は、ぜひ先輩や後輩を連れてBiNIのオプションセミナー「相同性を用いた足部・手部へのアプローチ」にご参加ください。
コリハスタッフ 山本理恵子
コリハスタッフ、BiNIリハビリセンター諏訪の小口です。
私にとって足部はライフワークのひとつになってます。
そのきっかけは
シューマートという靴屋さんで「足と体のお悩み相談会」が始まったからですね、間違いなく。
今月でちょうど一年になります。
今思い返してみると、最初はいろんな意味で戸惑いました。
「どういうこと??」っていう状態の足を拝見することが何度もあって、ほんとに悩みました。
まぁ今でも悩みますが、昔よりも解決できることは増えている実感はあります。
センターでの臨床と違って、スタッフさんもたくさんいるのでみんなで悩むこともできるのは大きいです。
さて、足をたくさん拝見してて、ひとつ気付いたことがあります。
アキレス腱が硬いな~って人は割といますよね。
背屈角度の制限はアキレス腱の伸張性にありそうだって考察するケースです。
そういった方の距腿関節・距骨下関節をよく評価すると、
「ゆるく」なっている事が多いです。
外傷などでアキレス腱が硬いわけではない場合、足関節がゆるくてアキレス腱が硬くなっているケースが結構ある気がします。
おそらく、関節のルーズさを下腿三頭筋で固定しているんでしょう。
ですのでこういった方は、「もれなく」後脛骨筋と長腓骨筋の活動低下がみられます。
もしかしたらそっちが先かもしれません。
これに気付いてからは、足関節周辺の機能改善がより得られやすくなりました。
アキレス腱への介入じゃないってところが改善のポイントです。
ところでこれって参考書とかに載ってるんですかね?
絶対私よりも前に気付いている人はいますよね~、でも分かった時はテンション上がりました。笑
ではまた!
コリハスタッフ、BiNIリハビリセンター諏訪 小口和弘
BiNIリハビリセンター諏訪の小口です。
先日、長野県理学療法士会の広報誌に「学術の広場」というコラムがあるんですが、そこで足部に関して書かせていただきました。他県の士会にも広報誌ってあるんですかね?
なぜ私に依頼が来たかといいますと
こう見えて、研修部員という役を県士会でやっているからです!
そうは言ってもセンターに入職してからは学術局会議に一度も出席していませんので、胸を張って言えません。笑
(会議って毎回土曜なんですよ、土曜はシューマートで相談会があるので行けないんですよね~)
それでも研修部員ということでお話をいただきました。
役得!というか学術局長は優しいなぁと思いつつ。
「学術的な事ならなんでも構いません。」
という事だったので・・・
足部の話をほんの「少しだけ」、そこからシューマートでの相談会について「がっつり」書かせていただきました。笑
特にオーソティックスについては少しでも知っていただきたかったので、ダメだと言われない程度に、だけど最低限の情報と思いつつそのギリギリを攻める内容に。
写真も載せていいとのことでしたので、枚数制限の中でなんとか情報量を詰め込もうと写真編集して掲載していただきました。
そこまでしたの、歴代の執筆者で多分私だけでしょう。笑
興味のある方、是非読んでみてください!
そして病院紹介がコリハスタッフ所属の病院という奇跡。
BiNIリハビリセンター諏訪 小口和弘
皆さまお久ぶりです。コリハスタッフ、BiNIリハビリセンター諏訪の小口です。
これからまたブログを再開します!スタッフみんなで書いていくのでお楽しみに!
先日NWPLのセミナーに参加してきました。
NWPLはご存知ですか?North West Podiatric Laboratoryの略です。
アメリカにあるこの会社は、足底板(オーソティックス)だけを制作しているところです。
アメリカは足病医という下腿から下だけを専門に診察・治療する医師がいるくらい足に関しての医学がとても進んでいます。ちなみにこれを足病医学と言います。
整形外科・皮膚科・歯科・足病科みたいな感じです。
すごいですよね~、足だけ診てくれるところがあるって凄いと思いません?
そんなアメリカ足病医学を2日間みっちり学べるのが今回参加したNWPLセミナーなんです。
教えてくれる先生は、アメリカで足病医の資格をとった泉先生という方です。ですので日本語対応、安心です。笑
骨モデルが全員に配られて、足部のバイオメカニクスをずっとやります。ほんとにもうずっと。
内反、外反、回外、回内・・・これをひたすら突き詰めます。
このあたりが理解できると足部から全身のアライメントに想いを馳せることができます。
臨床の景色が変わりますよ。
実はこのセミナー2回目なんです。初めて受講したのが1年半くらい前だったかな。
それから月日は経ち、、、アシスタントとしてお誘いを受けました。
ありがたいです!センターに勤めて良かったと思いました。笑
今回はアシスタントの事前研修的な意味合いで参加させていただきました。
次回はアシスタント側で参加させていただきます!
泉先生、水口さん、大村さん、アシスタントの皆さんお世話になりました!
コリハスタッフ・BiNIリハビリセンター諏訪 小口和弘
骨盤に関して、触診ができるようになってくると脳梗塞、脳出血者の骨盤はなんちゅう固いんだとわかると思う。ここでは歩行レベルの脳血管障害の骨盤について書こうと思う。
さて、仙腸関節について、左右ともに動きが悪いことが多いがある法則がある。
非麻痺側は仙骨に対して腸骨が前傾あるいはニュートラルであるが、麻痺側は仙骨に対して腸骨が後傾しているという事である。加えて。麻痺側の筋力低下がある場合は上方への腸骨剪断が入ることがある。
これは、麻痺側の振出の際に腰方形金などの骨盤の引き上げに伴う動作と
麻痺側では骨盤が前傾となることが少ないからである。そのために、骨盤は非麻痺側へ回旋する。
じゃあ、これがなんだってことでいうと、
1、麻痺側の股関節の求心位が作れずに、股関節伸展は作れないし、立脚期の安定が作れない。
2、座位においても腰椎の側弯を伴い、姿勢筋緊張があがるとともに麻痺側下肢の筋力を低下させる。
3、ボディーイメージを低下させ、インナーの出力が発揮できなくなる
などなど
さて、では骨盤治すとする。しかしながら、これだとうまくいかないことが多い。
足部における内反が残っていることが多く、これが接地の際に麻痺側を長く感じさせることが多いようです。なので、楔状骨を中心に動かす。前足部の外反を麻痺の足部で作るのは難しいかもしれませんがそこをやるとなかなか変化がみられることが多いです。
ただし、根本的な脳の回復を促すという点では、やはりバイニーの理論が必要です。
半球間抑制を外していくって大事なんだなと日々感じています。
これは、脳卒中実践編BiNIに参加してみてください。バイニーの醍醐味でもあります。
あっというまに1か月、参った。ブログ書いてないんですから。
最近、この関係を良く臨床で見させて頂くことが多い。
なんだか、整形の理学療法士にでもなった気持ちになります。
これらの疾患のポイントは力が下腿に集中してしまっているという事がある。
意味がわからないかもしれないんですが、そうなんです。
股関節から骨盤、腰椎の制限があり前方への推進力が
殿筋や上半身の動きが使えない人が多いような気がします。
もちろん、そこの原因は足部かもしれませんし、骨盤かもしれません。
股関節の動きの制限があるかもしれません。
でも、なんというか立脚中期から立脚後期のトラブルを感じるんですね。
そして、上下肢のカウンターの動きはどうか、簡単に言うと手がちゃんと振れているか。
仙腸関節のスライドが出ているか、股関節の伸展が発生しているかといった所。
ちなみに、シンスプリントもしっかりとやればその場で痛みの程度は結構変化が出る。
ただ、難しいのが、歩行速度が速くなったり運動強度が上がることでまた出てくるんですね。
もちろん、循環や神経の滑走もあるので、
どこの問題と言い切れないがそれこそ全身を見ていかないとと感じるものです。
最近、ずいぶんさぼり気味でしたが、気合を入れて、ブログを!
硬膜というと聞きなれない響きで得体がしれない感じがします。
脳を包む膜が軟膜・くも膜・硬膜とありますが、その一番外側です。
ちなみに、硬膜は頭蓋自体にも付着するので、そのテンションを頭蓋でも感じることができるわけです。
さて、定義としては、硬膜は脊柱内にも入って、S2で仙骨内で終了します。
仙骨内で終了しますが、硬膜を下方に引くヒモとして外終糸となって仙尾靭帯の一部となります。
さて、硬膜はこれだけか?いえいえ名前が変わるだけで神経上膜も一緒の組織です。
その神経は足の先から指の先まで向かっている一つのユニットであると理解できます。
神経が問題を起こすと、瞬間的な痛みが発生することや感覚の異常が出ることが多いです。
坐骨神経痛は梨状筋での狭窄なんては非常に見識が狭いです。
実際には椎間部分、骨盤腔内、腓骨後方、頸部など無数に原因となりうる部分で発生します。
ただし、そこの場所に痛みが出るという事はその付近に何か原因となる硬度の高さがあるわけです。
神経の走行はそんなこんなで覚えていくことになるかと思いますが、
硬膜が動きが悪くなるとどうなるか・・・脊柱全体の柔性が低下します。
さて、すると、L5とかT1-2が後方偏移して末梢部分の過剰運動が発生して痛みが発生するという。
なんで、硬膜がきっちり評価できるといろんな事ができるわけですね。
足部の治療は結構やる。
骨盤のトラブルがある場合には足部がまずまずトラブルの原因になります。
それというのは距骨下関節の回内と回外で足の高さが変わるからなのですが、
回内ですと、足のアーチも潰れる方向に誘導されるので、これは脚長が短くなる。
回外だと脚長は長くなるという形になる。
ちなみに回外で全体をロックされたような人の足部は本当に硬い。モビライゼーションはコツが必要だ。
さて、この脚長の差はどこで補正されるかというと、股関節だ。
股関節の大腿骨頭の上前方外側偏位によって補正される。
それでも補正できない場合は骨盤後方回旋と上方剪断が入ってくる。
こいつが結構身体に負担をかける場合があって、もちろん、この骨格の問題だけで終わればいいんだけど。
どうも、この状態で動いていると骨盤底筋群の問題を発生してくる。
こうなってくると梨状筋症候群のような坐骨神経痛が発生してくることも多い。
また、足部の動きの制限が中足部にあると、距骨が前方偏位する。
これは背屈制限を発生させることで股関節の腸腰筋のスパズムを発生させる。
足は推進力の要です。
ここのトラブルは同様に推進力を発生させる股関節の代償による筋骨格の問題を起こすわけですね。
足部はだからいいですね。魅力的です。
頸椎の評価をする上で重要なのは、
ずっと寝ている人じゃない限りは姿勢の中で頸椎アライメントになるという事だと思う。
自分の中で頸椎は受動的な関節で、よくよく他の関節を見てやらないといけないわけです。
よくある問題のある頸椎アライメント的な特徴としては、C3-4が強く前方に偏移している。
あるいは、硬い状態でフラットに近いような状態です。
どのように評価しますでしょうか?
上記の通り、頸椎が悪いと判断するのは安易です。
例えば、座位にて骨盤後傾にしていくと頸椎の前弯は強くなります。
逆に、前傾していくと、これは頸椎はフラットに近くなってくるという特徴があります。
上半身重心が後方に移動にするにつれて、頭部の重心は前方に並進します。
後頭環椎関節では伸展の動きが入るわけです。
なので、頸部の問題がある場合にはOAのつまった場合には硬い印象をうけます。
この際に頸椎の治療的な介入が功を成さないことがなんとなくわかると思います。
姿勢観察や動作を見る中でどこの関節が問題か見れることはリハビリ職の強みですね。
私は頸部の問題は胸郭に由来するものだと思っています。
胸郭の硬さを変化させるのは非常に難しいもんだなと日頃から思っている。
もちろんその場でちょっと変わるとかそんなんはお求めじゃない。
毎回、同じ事をするのは不毛ですから。
といいつつも、1年間くらい胸郭をあっため続けたのはいい思い出です。
胸郭が固いというのはどういう事でしょうか?
人によって、かなり多くの答えが出てくるでしょうから
1、交感神経優位による吸気筋のスパズムと呼気筋の弛緩
2、胸郭内臓器の滑走障害
3、側彎
4、肝硬変による横隔膜ストレッチによる下部肋骨の制限
5、胸骨の前傾
などなど
大きく別けると
1.胸郭という運動器として捉える
2.内臓保護のための胸郭と捉える
どちらかです。
ちなみに側彎は後天的に起きた場合には内臓由来と言われている。
肝臓は非常に重量のある臓器ですから制限がある場合には健常な人でもわずかに側彎が発生します。
上部胸郭に関しては、肺、縦隔、心臓とあるんだけど、ここの硬さに関しては強烈で、
上腕の痛みと肩関節の制限に密接に関係します。
これは腋窩空間というパーツの制限によるものです。腕神経叢や鎖骨下動脈が通る空間です。
鎖骨下動脈は腕頭動脈として胸郭上口から出てくるんですが、これも狭窄されやすい。
なんちゅう厄介な部位・・・ここ1年くらいここはこね回してます。
さて、上腕の痛みが脊柱管狭窄症の人でここの痛みが多いのはコア昨日の低下による運動器としての
胸郭が問題を起こすためですね。
逆に側彎や肝硬変による横隔膜の機能低下は内臓を保護するものとして胸郭が問題を起こすためです。
胸郭は骨の中に臓器が入っているので、まずは中がつまっている か スカスカ なのか
を判別していくことろから触診を練習していくといいかもしれません。おもしろいですよ。
久しぶりのブログですが、BiNIも過去は統合的運動連鎖概念なんて名前でした。
なので、運動連鎖について書きたいと思います。
BiNIは身体と神経(脳)と環境の中で出る。運動連鎖の大枠を大事にしていますが、
今日はコテコテの運動連鎖を。。。
運動連鎖のキーは骨盤、もしくは、足部かと思っています。
簡単に言えば、骨盤前傾(腰椎前弯)、股関節内旋、脛骨内旋(腓骨前方挙上)、距骨回内、足部回内連鎖
となる。逆であれば、反対の運動が発生する。
この中で、おそらく、絶対なのが、骨盤と腰椎の関係と足部と脛骨の関係かと思います。
そして、どこに運動連鎖の矛盾が入るとすれば、その場所では回旋ストレス(雑巾絞りのような)が入っていることになります。
多くの場合は、その部位は水腫あるいは強い可動域制限(変形や拘縮)が発生します。
骨盤と足部の治療は非常に強い連鎖を起こしますからこの部位が変化すると運動連鎖の変化が起こるわけです。
骨盤は注目すべきはLSですし、足部は距骨下関節と中間楔状骨周囲です。
もちろん、そこを起点に全体を把握することになると思います。
少し話がずれますが、骨盤後傾では下肢の循環障害が発生します。
これは、骨盤後傾によって鼡径靭帯に緊張が入り、この事で鼡径部に圧を加えてしまうからです。
これは股関節の問題でも同様に発生します。
やはり、筋機能は高い方がいいという事になりますでしょうか。
骨盤は筋機能が高いと前傾しますから。。。
それでは!!
これより過去のブログはサイトマップよりご覧ください。